自然と寄り添う
ラオスでのまちづくり
自然と寄り添う
ラオスでのまちづくり
なぜ環境保全?

農業が主たる産業である地域では、自然資源への依存が高いと言われています。東南アジアの最貧国であるラオスでは、国民の約8割が農業に従事し、田畑で栽培する農作物のほか、山や川から得られる自然のめぐみで生活を営んでいます。

一方で、過剰な農業拡大、森林伐採、その他様々なレベルの開発の影響で、生活の糧である自然資源が脅かされています。そうした地域で暮らす人々が、自らの生活を向上させながら、自然を守る術が必要とされています。

日本ハビタット協会の取組み
環境保全が続いていくための3ステップ
住民への植林技術指導
地域の農業局と協力し、住民達に苗木の増殖技術を指導します。住民達が、高価な苗木を購入するのは難しいですが、この技術を習得することで、荒廃した山地に自らが増やした苗木を植林することが継続してできるようになります。山に木を増やすことで緑が増えるだけでなく、大切な水源を保全することにもつながります
学校での環境教育
自然環境が、次世代にも引き継がれていくよう、地域の大学と協力し、中学校での環境教育を実施しています。レクチャーやゲームで環境の大切さを学びながら、植林、ゴミ分別、農業などの実践活動を行うことで、ラオスで環境を守りながら暮らしていくのに必要な知識と技術を身につけることができるようになります。
環境を守りながら収入を得る
村や学校での全ての環境保全活動は、活動を通して、参加している人々が現金収入を得られるよう工夫しています。村人達は、増やした苗木や育てた果樹を販売することで、収入の向上へとつながります。学校でも、育てた果樹や野菜、分別したゴミを販売することで、収入につながり、活動を継続するための資金を確保することができます。
技術指導でまちづくりの担い手が育成
私たちの事業は、環境保全のため村の人たちに苗木を提供するのではなく、増やし方を教えています。
村の人や環境教育を受ける子ども達は、技術を習得するのに、最初はとても苦労しています。

それでも、1年間の指導を受け、自分で苗木を増やしたり、環境に配慮した農業をしたりするようになると、それをプロジェクトに参加しなかった人や新しい学年の子ども達に伝え、どんどん活動を広めていきます。

こうした担い手が育っていくことが、住み続けられるまちづくりにとても重要です。
メッセージ
ラオスのルアンパバン県で環境教育事業を取りまとめている農業大学のソンポーン先生からのメッセージです。

プロジェクトに参加した人々は、自分の周りに緑が増え、環境が良くなっていくことで、自分たちで村を良くしていくことができるんだととても自信がつきます。

そこで、これまでは気にならなかったさまざまな問題にも、自分たちで取り組んでみようという意欲が生まれます。

事業を実施している学校では、これまではなかったボランティアグループなども生まれ、環境保全の取り組みが活発になっています。

私たちのプロジェクトに寄り添い、応援してくれる日本の皆さんは家族のような存在です!
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